坂本 九さん 私の一言
なぜ今、九ちゃんを私がここで取り上げたのか、
わたしの心の感動の原点が「上を向いて歩こう」のレコードなのです。
最初にこの歌を聞いたのが、テープレコーダーで聞いたのです。
その当時、テープレコーダーは珍しい物でしたが、
その曲のイントロ部分を聞いた時です、今でも４０数年前のことが
１時間前のように思い出すことが出来ます。
頭に血が上り、顔がほてり、鳥肌が立ちました。
まだ１０歳ちょっとの少年ですよ。
なんでこの曲を聴いてこんなことが自分に起きたのか不思議でした。
何回もテープレコーダーを巻き戻し聞き入りました。
何回聞いても同じでした。
自分はこのメロディーに、九ちゃんの歌声に感動しているんだと気付きました。
その当時のお小遣いが２０円か３０円だったと思うのですが。
次の日にはレコードを買っていました。
今思うに、どうしてレコードが買えたのかよく覚えていません。
それにポータブルプレーヤーをどこから持ってきたのかも覚えていないのですが、
兎に角、聞いていたのです。
それも何回も何回も聞きました。
それからと言うもの自分が九ちゃんになりきっていました。
髪の毛は九ちゃんと同じように短くしました。
九ちゃんに似ていると言われるのが嬉しくて嬉しくて、頑張って似せました。
それがいつしか
九ちゃんそのものが好きになっていました。
九ちゃんを外からしか見ることが出来ませんでしたが、
私が知る限り
九ちゃんはいつも人に優しく、人に喜びと感動を与えていました。
私はその生き方がとても好きです。
九ちゃんの歌声を聞いていると
その優しさが伝わってきます。
私が感じた感動を。
ここで同じ感動を皆さんにも味わって欲しいのです。
感動して下さい。
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